COLUMN
コラム
理美容業界の課題と未来。 プラージュが取り組む集客と働く環境づくり
2026.07.01
目次
1.理美容業界は今、「市場がある」だけでは勝てない時代へ
理美容業界は厳しいと言われることがあります。たしかに、人件費や資材コストの上昇、採用難、競争激化など、経営環境は年々厳しさを増しています。
しかし一方で、需要そのものがなくなっているわけではありません。
今の理美容業界では、「何度も通ってもらう」こと以上に、必要なときに選ばれること、そして選ばれ続ける理由があることが重要になっています。市場があることと、経営が続くことは同じではありません。これからの時代は、集客・採用・教育・定着までを一体で設計できるサロンが、より強く求められていくと考えています。
2.プラージュが集客で大切にしてきたこと
プラージュは、全国直営600店舗以上を展開し、日常のなかで通いやすい存在であり続けることを大切にしてきました。理美容サービスは、特別な日のためだけではなく、日々の身だしなみを整えるためのものです。だからこそ、近くにあること、入りやすいこと、使いやすいことが、集客の土台になると考えています。
リブランディング以降は、看板や店舗空間も含めて見直しを進め、より入りやすく、より利用しやすい店舗づくりに取り組んできました。ブランドとしての印象を整えることは、日常利用されるサービスほど重要です。
また、プラージュでは予約不要でご利用いただけるスタイルを大切にしています。「美容室や理容室に行きたいけれど、予約が手間に感じる」「空いた時間にすぐ行きたい」——そんなニーズに応えるためです。さらに、LINEで待ち人数を受け付けることで、予約不要だからこその待ち時間も可視化しやすくなっています。行きたいタイミングで利用しやすく、待ち時間も把握しやすい。こうした使いやすさの積み重ねが、選ばれる理由につながります。
加えて、メニューの品ぞろえをさらに広げることで、より多くのお客さまに「自分に合ったサービスがある」と感じていただけるブランドを目指しています。今の時代に求められるのは、ただ近いだけではなく、選ぶ理由があることです。
3.品質を支えるのは、仕組みと人材育成
店舗数が多いチェーンほど問われるのが、サービス品質の安定です。プラージュでは、どの店舗でも安心してご利用いただけるよう、人材育成とオペレーションの標準化に力を入れてきました。
- 教育体制の強化:動画マニュアルと社内講師によるリアル研修を組み合わせ、オンライン・オフラインの両面から技術と接客の品質を磨いています。現場で学びやすく、繰り返し確認しやすい環境を整えることで、サービスのばらつきを抑え、店舗全体の質を高めています。
- 業務効率化の推進:直近では電話の自動受付対応も導入し、店舗スタッフがお客さまの施術により集中できる環境づくりも進めています。接客や施術の質を高めるためには、スタッフが本来の仕事に集中できることも欠かせません。
理美容業界では、価格だけでなく、使いやすさや品質の安定が選ばれる理由になっています。だからこそプラージュは、店舗網、利用しやすい導線、教育体制、メニュー拡充を一体で磨き続けることが、これからの集客につながると考えています。
4.これからの採用で問われるのは「長く働けるかどうか」
理美容業界では、集客と並んで採用・定着も大きなテーマです。資格を持っていても、働き続けられる環境が十分に整っていなければ、業界に定着しにくい現実があります。かつてこの業界では、過剰労働や社会保険未加入が当たり前のように語られることもありました。だからこそ今、契約書をきちんと整えること、残業がないこと、社会保険を完備していることは、安心して働ける職場の前提条件だと考えています。
プラージュでは、社会保険完備をはじめ、休日制度、各種手当、育休・産休、教育体制の整備など、長く働き続けやすい環境づくりに取り組んできました。また、個人に負担が偏りすぎない働き方を整え、技術だけでなく、その先のキャリアまで描ける環境づくりも進めています。理美容師として安心して働き続けるには、目先の条件だけではなく、続けられる仕組みがあるかどうかが重要です。
5.まとめ
理美容業界は、これからも需要が続く業界です。ただし、誰もが同じように成長できる時代ではなくなっています。利用者からも、働く人からも選ばれるためには、目先の条件だけではなく、使いやすさ・品質・働きやすさを仕組みとして整えているかが問われます。
プラージュでは、直営600店舗以上の展開、リブランディングによる店舗価値の見直し、LINEによる待ち人数受付、メニュー拡充、動画マニュアルと社内講師による研修、電話の自動受付対応、そして契約書整備・残業なし・社会保険完備といった環境づくりを積み重ねてきました。33年連続年商1位という結果の背景には、こうした日々の改善があります。
これからもプラージュは、お客さまにとっても、働く人にとっても、選ばれ続けるブランドであるために、理美容のあり方を磨き続けていきます。
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参考データ・出典
※1:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2025年上期 男女別最新サロン動向を一挙解説!」(2025年6月26日)
美容サロン市場全体2兆6,820億円、調査対象15~69歳の男女1万3,200人。
https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/census/2025-1st-half/66985/
※2:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2025年上期《美容室編》」(2025年6月)
美容室市場規模1兆3,884億円、1回あたり利用金額は女性7,668円・男性4,879円、年間利用回数は女性4.30回・男性5.24回。
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20250626_beauty_01.pdf
※3:株式会社矢野経済研究所「理美容サロン市場に関する調査を実施(2025年)」(2025年6月25日)
理美容サロン市場は2024年度2兆1,240億円、2025年度2兆1,260億円と予測。事業者売上高ベース。
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3843
※4:株式会社矢野経済研究所「理美容向け業務用化粧品市場に関する調査を実施(2026年)」(2026年4月20日)
2024年度の美容所の新規届出数に相当する使用確認件数は12,433件で、前年度比13.1%減。https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/4090
※5:株式会社帝国データバンク「『美容室』の倒産動向(2025年)」(2026年1月6日)
2025年の美容室倒産は235件で、2年連続で過去最多を更新。集計対象は負債1,000万円以上の法的整理。
https://www.tdb.co.jp/report/industry/20260106-beauty25y/
※6:株式会社リクルート「“メンズ美容”市場も急成長!『ホットペッパービューティーアカデミー』の美容業界調査から読み解く」(2023年8月8日)
美容センサス2023年上期におけるメンズ向け美容サロン市場は9,133億円で、前年比379億円増。
https://www.recruit.co.jp/blog/service/20230808_4087.html
※7:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2025年上期《理容室編》」(2025年6月26日)
理容室市場は2,939億円。女性の1年以内利用率は4.6%、女性の顔そり利用率は26.7%。
https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/census/2025-1st-half/66968/
※8:厚生労働省 健康・生活衛生局生活衛生課「理容業・美容業に関する関連データ」
2024年10月の生活衛生サービス職業従事者の有効求人倍率は3.22倍。理美容教育センター加盟校が就職後の状況を把握している卒業者の離職率は、1年以内19.7%、3年以内40.9%。
https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/001362852.pdf
※9:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容サロン就業実態調査(2026年)」(2026年4月24日)
美容師就業率43.6%、休眠美容師率56.4%、美容師勤務未経験率22.0%、初職3年未満の離職率42.5%。
https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/career/77929/



理美容業界は今、大きな転換点にあります。市場規模そのものは大きく保たれている一方で、物価上昇や人手不足、働き方の多様化によって、サロン経営や採用の難しさは確実に増しています。
そんななかでも、プラージュは理美容部門において、33年連続で年商1位を達成しています。(2025年10月22日発行「日経MJ新聞サービス業調査」)
変化の大きい時代に、なぜ選ばれ続けているのか。この記事では、理美容業界の市場データを整理しながら、プラージュが大切にしてきた集客と働く環境づくりについてご紹介します。